皆さん、こんにちは。広島県および山口県を拠点に、地域密着で産業廃棄物処理事業を手掛けている株式会社金本商会です。
自社から出る廃プラスチックをどう処理すれば環境に良く、かつコストも抑えられるのかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、廃プラスチックのリサイクルには3つの種類があり、処理が難しいものは「RPF燃料」へ転換することで、環境負荷の低減とコスト削減を両立できます。
この記事で得られる3つの重要ポイントは以下の通りです。
まずは全体像から押さえていきましょう。
- 廃プラスチックが抱える環境課題と企業に求められるリサイクルの背景がわかる
- 3種類のリサイクル手法(マテリアル・ケミカル・サーマル)の違いと特徴がわかる
- 処理困難な廃プラをクリーンなエネルギー資源に生まれ変わらせるRPF化のメリットがわかる
これらのポイントを知ることで、自社に最適なプラスチック処理の方法が見えてきます。
目次
- なぜ今、廃プラスチックのリサイクルが強く求められているのか?
- 廃プラスチックリサイクルの3つの種類とそれぞれの特徴
- リサイクルが難しい廃プラスチックをRPF(固形燃料)化するメリット
- 廃プラスチック処理における注意点とよくある失敗例
- よくある質問
- まとめ
■ なぜ今、廃プラスチックのリサイクルが強く求められているのか?
海洋プラスチック問題や地球温暖化の深刻化を受け、国内外で廃プラスチックの削減とリサイクルが急務となっています。企業には、単に廃棄するのではなく、資源として循環させる責任が求められています。
まずは、なぜ社会全体でリサイクルが叫ばれているのか、その背景を確認しておきましょう。
・海洋汚染と脱炭素化に向けた世界的な環境課題
現在、プラスチックごみが海に流れ込む「海洋プラスチック問題」が世界的な危機となっています。このままでは、2050年には海にいる魚の量よりもプラスチックごみの量の方が多くなってしまうという予測もあるほどです。また、プラスチックは石油から作られるため、製造から焼却処分に至るまでの過程で大量の二酸化炭素(CO2)を排出し、地球温暖化を加速させる要因にもなっています。
こうした事態を受け、日本を含むG20などの国際会議でも「2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにする」といった目標が掲げられるなど、プラスチックの削減と再利用に向けた動きが活発化しています。
・企業に求められる排出事業者責任とSDGsへの貢献
こうしたマクロなトレンドの中、企業に対しては「プラスチック資源循環促進法」などの法律により、自社の事業から出るプラスチックを自主的に減らし、リサイクルを推進することが強く求められるようになりました。
もはや「ゴミとして捨てるだけ」の事業活動は許されません。ESG(環境・社会・企業統治)という企業の持続可能性をはかる指標や、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、廃プラスチックの適正なリサイクルに取り組むことは、企業の社会的評価を高め、投資家や顧客からの信頼を得るために直結する重要な課題となっているのです。
■ 廃プラスチックリサイクルの3つの種類とそれぞれの特徴
廃プラスチックのリサイクルは、主に「マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」の3種類に分けられます。それぞれ処理方法や適した廃プラの状態が異なります。
自社の廃プラがどの手法に向いているのか、違いを見ていきましょう。
・マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルの仕組み
まず1つ目が「マテリアルリサイクル」です。これは、使用済みのプラスチックをそのまま溶かして、もう一度プラスチック製品(パレットやベンチなど)として生まれ変わらせる方法です。資源を直接再利用できる理想的な手法ですが、汚れがないことや、単一の素材(同じ種類のプラスチック)だけが集まっていることが条件となるため、複数の素材が混ざったゴミには不向きです。
2つ目は「ケミカルリサイクル」です。これは、プラスチックに熱や圧力を加えて化学的に分解し、プラスチックを作る前の原料(ガスや油など)に戻す方法です。マテリアルリサイクルでは処理できないものも再利用できますが、大規模な化学プラントが必要となるため、処理コストが高くなりやすいという特徴があります。
・エネルギーとして回収するサーマルリサイクルの役割
3つ目が「サーマルリサイクル」です。これは、プラスチックを燃やした時に出る「熱」を、発電や温水プールの熱源としてエネルギー利用する方法です。
日本の廃プラスチック処理において、もっとも大きな割合を占めているのがこのサーマルリサイクルです。マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルが難しい「汚れがついたプラスチック」や「複数の素材が混ざったプラスチック」であっても、エネルギーとして有効活用できる点が大きな強みです。単に燃やして捨てる(単純焼却)のではなく、熱を回収して資源の無駄遣いを防ぐ重要な役割を担っています。
■ リサイクルが難しい廃プラスチックをRPF(固形燃料)化するメリット
汚れや複合素材などでマテリアルリサイクルが困難な廃プラは、紙くずや木くずと圧縮して「RPF(リサイクル固形燃料)」にすることで、石炭の代替となるクリーンエネルギーとして再生できます。
ここからは、サーマルリサイクルの一種であり、現在非常に注目されている「RPF化」について解説します。
・RPF化技術によって実現する化石燃料の削減効果
RPF(リサイクル固形燃料)とは、リサイクルが難しい廃プラスチックと、紙くずや木くずを混ぜ合わせ、細かく砕いて固めた燃料のことです。プラスチックはもともと石油から作られているため、石炭と同じくらい高い熱量(燃焼パワー)を持っています。
このRPFを石炭の代わりに工場のボイラーなどで燃やすことで、化石燃料である石炭の使用量を減らすことができます。結果として、石炭を燃やす場合と比較して、CO2排出量を大幅(約3分の1程度)に削減できるという一般的な環境効果が認められており、企業の脱炭素化に大きく貢献します。
・ゼロエミッション化を推進しコストを抑える仕組み
RPF化のもう一つのメリットは、企業の「ゼロエミッション化(廃棄物をゼロに近づける取り組み)」を推進できることです。業界で一般的に「処理困難」とされる複合素材のプラスチックや、リサイクルできずに埋め立てるしかなかったゴミを有価な燃料へと変えることができます。
また、単純にゴミとして焼却炉で燃やすよりも、燃料として再利用するルートに乗せることで、処理コストを低く抑えることが可能なケースも多々あります。環境への配慮とコスト削減を同時に叶えられるのが、RPF化の最大の強みなのです。
まずはお気軽にご確認ください。
■ 廃プラスチック処理における注意点とよくある失敗例
廃プラの処理を安易に単純焼却業者へ委託すると、CO2排出量が増加し環境評価が下がるリスクがあります。また、RPF化にあたっては塩素(塩化ビニルなど)の混入を防ぐ厳格な品質管理が必要です。
リサイクルを進めるうえで気をつけるべきリスクについても確認しておきましょう。
・単純焼却や不適正処理による環境負荷とブランド毀損リスク
面倒だからといって、廃プラスチックをリサイクルせずに単に燃やすだけの「単純焼却」業者へ委託してしまうと、自社の事業活動に関連するCO2排出量(Scope3)が大きく増加してしまいます。環境目標の達成を目指す企業にとって、これは大きなマイナスです。
また、処理費用が極端に安いからと不適正な業者に依頼してしまうと、不法投棄などの事件に巻き込まれ、排出事業者としての責任を問われてブランド価値が大きく傷つくリスクがあります。
・RPF製造における不純物(塩素)混入によるボイラー腐食の危険性
RPFは優れた燃料ですが、「塩化ビニル」などの塩素を含むプラスチックが混入してしまうという弱点が存在します。塩素を含んだまま燃やすと、有毒なガスが発生したり、RPFを使用する側のボイラー(燃焼設備)を激しく腐食させたりする原因になります。
そのため、質の高いRPFを作るには、事前の成分確認や、塩素系プラスチックを見分けて除去する「AI光学選別機」などの高度な設備を持つ業者を選ぶことが必須です。技術力のない業者に任せると、かえってトラブルの元になるため注意しましょう。
■ よくある質問
廃プラスチックのリサイクルについて、よくある疑問にお答えします。
・Q1:どんな廃プラスチックでもRPF燃料にリサイクルできますか?
A:汚れのついたものや複合素材でも多くがRPF化可能ですが、燃焼時に有毒ガスを出す塩化ビニルなどの塩素系プラスチックが含まれていると製造できません。事前の成分確認や高度な選別設備が必要です。
・Q2:廃プラの処理ルートをリサイクルに変更すると費用は高くなりますか?
A:一概には言えません。最新の選別設備を持つ業者であれば効率よく資源化できるため、単純焼却や埋め立てに比べてトータルコストが下がるケースも多々あります。
・Q3:マテリアルリサイクルとRPF化(サーマルリサイクル)はどちらが良いですか?
A:単一素材で汚れがないものはマテリアルリサイクルが理想的ですが、現実的に事業活動から出る廃プラは混合状態が多いため、現実的かつ高効率にエネルギー回収ができるRPF化が非常に有効な選択肢となります。
■ まとめ
廃プラスチックのリサイクルには様々な種類がありますが、処理が難しい廃プラを単純に焼却するのではなく、RPF化技術を用いてクリーンエネルギーに転換することが、企業の脱炭素化とコスト削減への近道です。
株式会社金本商会は、広島県および山口県を拠点に産業廃棄物の収集運搬から中間処理、RPF(石炭代替燃料)製造までを自社一貫で行っています。AI搭載の最新光学選別機を駆使し、廃プラスチックや紙くずから塩素等の不純物を徹底除去することで、リサイクル率97.9%(2025年度実績)の高品質なRPFを安定供給しています。
廃プラスチックの処理コスト高騰にお悩みの企業様へ。単純焼却からRPF化ルートへの見直しは、コスト削減と環境評価向上を同時に実現する効果的な手段です。収集運搬から処分まで窓口一つで対応する金本商会が、貴社の廃棄物管理をトータルサポートいたします。
ちょっとした疑問からでも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。

