【工場・建設現場向け】産業廃棄物の保管場所はどう作る?表示・分別・回収動線の基本

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皆さん、こんにちは。広島県・山口県を中心に、産業廃棄物の収集運搬から中間処理、RPF化までを一貫して行っている株式会社金本商会です。


工場や建設現場では、回収までの間、産業廃棄物を敷地内に保管することがあります。しかし、「空いている場所にまとめて置いている」「分別しているつもりでも、いつの間にか混ざっている」という現場も少なくありません。


産業廃棄物の保管場所には、囲いや掲示板の設置、飛散・流出を防ぐ措置など、守るべき基準があります。それだけでなく、日々の作業や回収まで考えて置き場を整えなければ、異物混入や処理費用の増加、火災などにつながる可能性もあります。


使いやすい保管場所を作るには、「法令に沿って保管すること」と「現場の人が迷わず分別できること」の両方が必要です。


この記事では、産業廃棄物の保管場所に必要な基本事項と、分別しやすく回収もしやすい置き場の作り方を解説します。




■産業廃棄物の保管場所が必要になる場面

産業廃棄物は、発生した直後にすべて回収できるとは限りません。工場や事業所、建設現場では、一定量がたまるまで一時的に保管する場面があります。


例えば、次のような現場です。


  • 製造工程から廃プラスチックや金属くずが継続的に出る工場
  • 梱包材やフィルムが定期的に発生する倉庫
  • 木くずやがれき類などが発生する建設・解体現場
  • 複数の部署から異なる廃棄物が集まる事業所
  • 回収日までコンテナやフレコンバッグで保管する現場


短期間の仮置きであっても、産業廃棄物を無造作に置いてよいわけではありません。排出事業者には、廃棄物が飛散・流出したり、周辺環境へ影響を与えたりしないよう管理する責任があります。




■産業廃棄物の保管場所で確認したい基本事項

産業廃棄物の保管にあたっては、廃棄物処理法に基づく保管基準を確認する必要があります。廃棄物の種類や保管方法によって必要な措置は異なりますが、まず押さえておきたいのは次の項目です。



・保管場所の周囲に囲いを設ける

産業廃棄物の保管場所には、廃棄物が保管区域の外へ広がらないよう、周囲に囲いを設けます。


廃棄物の荷重が囲いに直接かかる場合は、重さに耐えられる構造でなければなりません。簡易的な仕切りを置くだけでは、廃棄物が崩れたときに囲いごと倒れるおそれがあります。



・見やすい場所に掲示板を設置する

保管場所には、産業廃棄物の保管場所であることが分かる掲示板を設置します。掲示板は縦・横ともに60センチメートル以上とされ、保管する廃棄物の種類、管理者の氏名または名称、連絡先などを記載します。


屋外で容器を使用せずに保管する場合などは、最大保管高さの記載も必要です。文字が消えていたり、物の陰に隠れていたりすると、現場で確認できません。定期的に表示状態も点検しましょう。



・飛散・流出・地下浸透を防ぐ

風で廃棄物が飛ばされたり、雨水と一緒に汚れが流れ出たりしないよう、廃棄物の性状に合った対策を行います。


汚水が発生するおそれがある場合は、排水設備や不浸透性の床を設けるなど、地下へ染み込ませない措置が必要です。粉じんが出るものや軽いフィルム類は、ふた付き容器やシートを使用して飛散を防ぎます。



・悪臭や害虫の発生を防ぐ

保管中に悪臭が発生する廃棄物や、害虫が集まりやすい廃棄物は、密閉できる容器を使用するなどの対策が必要です。


長期間放置すると、保管開始時には問題がなかった廃棄物でも状態が変わる場合があります。回収頻度と保管可能な期間をあらかじめ決めておきましょう。



・積み上げる高さを管理する

屋外で容器を使用せずに産業廃棄物を保管する場合は、囲いからの距離や積み上げ高さに基準があります。


廃棄物を高く積み上げすぎると、崩落や飛散だけでなく、内部の状態を確認できない原因にもなります。具体的な高さは保管方法や囲いの構造によって変わるため、管轄する自治体や専門業者へ確認してください。




■建設系産業廃棄物を事業場外で保管する場合の注意点

建設工事や解体工事で発生した産業廃棄物を、工事現場とは別の場所で保管する場合は注意が必要です。


排出事業者が建設系産業廃棄物を事業場外の300平方メートル以上の場所で保管する場合は、原則として都道府県知事等への事前届出が必要になります。非常災害時など、事後届出が認められる場合もあります。


「自社の資材置き場だから届出は不要」と自己判断せず、保管場所の面積や廃棄物の発生元を確認しましょう。


広島県内でも、保管場所の所在地によって問い合わせ先が異なることがあります。新たに事業場外保管場所を設ける際は、事前に管轄する自治体へ相談してください。




■廃棄物が混ざりにくい保管場所の作り方

保管基準を満たしていても、現場の人が分別しにくい置き場では、運用が長続きしません。分別を定着させるには、初めて使う人でも迷いにくい仕組みが必要です。



・品目ごとに保管区画を分ける

廃プラスチック類、木くず、紙くず、金属くずなど、処理方法が異なる廃棄物は、区画や容器を分けて保管します。


床に線を引くだけでは、廃棄物が増えたときに境界を越えやすくなります。コンテナやボックス、仕切り板などを使い、物理的に混ざりにくい状態を作りましょう。



・文字と色を組み合わせて表示する

表示は、「廃プラ」「木くず」のような文字だけでなく、色や写真を組み合わせると判断しやすくなります。


一方、色だけに頼ると、別の現場や部署でルールが異なったときに間違いが起こります。会社内で表示方法を統一し、廃棄物の具体例も掲示しておくと安心です。



・廃棄物に合った容器を選ぶ

軽くて飛散しやすい廃プラスチックフィルムと、重量のある金属くずでは、適した容器が異なります。


  • 軽量物はふた付き容器やネットで飛散を防ぐ
  • 液体が付着したものは漏れにくい容器を使用する
  • 鋭利な廃棄物は突き抜けにくい容器へ入れる
  • 重量物は荷重に耐えられるコンテナへ入れる
  • 長尺物やロール物は転がりや崩れを防止する


廃棄物の性状に合わない容器を使用すると、破損や転倒、作業中のけがにつながります。



・判断に迷う廃棄物の仮置き場所を作る

現場では、品目が分からないものや、付着物があって通常の容器へ入れてよいか迷うものも出てきます。


そのような廃棄物を既存の容器へ入れるのではなく、「確認待ち」の仮置き場所を設け、管理担当者や処理業者へ確認する運用にしましょう。




■回収しやすい保管場所にするポイント

保管場所を作る際は、廃棄物を置くことだけでなく、回収時の作業まで考える必要があります。



・収集車両の進入経路を確認する

保管場所の近くまで車両が入れない場合、人の手やフォークリフトで廃棄物を移動させなければなりません。その分、作業時間と事故のリスクが増えます。


通路幅、高さ制限、曲がり角、路面の強度、車両を停められる時間帯などを確認し、安全に進入・退出できる場所を選びましょう。



・積み込み作業のスペースを確保する

コンテナの周囲に資材や製品が置かれていると、積み込み作業が難しくなります。回収日だけ片付ける運用では、担当者不在時に対応できないこともあります。


保管容器の前には物を置かないなど、日常的に回収スペースを確保するルールを決めておきましょう。



・発生量に合わせて容器と回収頻度を決める

容器が小さすぎると廃棄物があふれ、大きすぎると回収までの保管期間が長くなります。


廃棄物の種類ごとに月間の発生量を確認し、容器の容量と回収頻度を調整してください。繁忙期に排出量が増える現場では、時期に合わせた回収計画も必要です。


金本商会では、廃棄物の種類や数量だけでなく、現場の保管状況や車両動線も確認し、分別方法と回収方法をご提案しています。


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■火災や設備事故につながる異物混入を防ぐ

廃棄物の保管場所では、処理設備へ入れてはいけない異物が混ざらないよう注意しなければなりません。


特に確認したいものは次のとおりです。


  • リチウムイオンバッテリー
  • モバイルバッテリー
  • 乾電池・ボタン電池
  • スプレー缶・ガスボンベ
  • 金属類・金属片
  • ライターや発火のおそれがあるもの
  • 内容物が残った容器


リチウムイオン電池は、破砕時の圧力や衝撃によって発熱・発火するおそれがあります。周囲に廃プラスチックや紙くずがあると、火が広がる可能性も否定できません。


異物は「あとで選別すればよい」と考えず、排出した時点で別に保管してください。処理方法が分からない場合は、通常の産業廃棄物へ混ぜる前に相談しましょう。




■保管場所で起こりやすい失敗

産業廃棄物の保管場所では、設備の不足よりも、日々の運用が曖昧なことで問題が起きる場合があります。


  • 掲示板が汚れたり物に隠れたりしている
  • 容器の表示と中身が一致していない
  • 担当者以外が分別ルールを知らない
  • 雨に濡れて廃棄物の状態や重量が変わっている
  • 異物を入れる場所がなく、混合廃棄物へ入れている
  • 廃棄物が増えて車両の進入経路をふさいでいる
  • 回収頻度が排出量に合っていない


ルールを作ったあとも、定期的に保管場所を確認し、現場の状況に合わせて見直すことが大切です。




■産業廃棄物の保管場所に関するよくある質問



・屋外に保管しても問題ありませんか?

屋外での保管自体が一律に禁止されているわけではありません。ただし、飛散・流出・地下浸透などを防ぎ、積み上げ高さを守る必要があります。廃棄物の性状に応じて屋根やシート、容器を使用してください。



・複数の廃棄物を同じコンテナへ入れられますか?

処理方法や受入条件によって異なります。混ぜることで選別作業が増えたり、再資源化が難しくなったりする場合があるため、事前に処理業者へ確認しましょう。



・少量でも品目ごとに分ける必要がありますか?

少量であっても、性状や処理方法が異なる廃棄物を安易に混ぜないことが大切です。専用の小型容器を用意するなど、排出量に合った分別方法を検討してください。



・現在の保管場所を確認してもらえますか?

金本商会では、担当者が現場へ伺い、業種や廃棄物の種類に合わせた分別方法をご提案しています。回収車両の動線や保管容器についてもご相談ください。




■安全に保管でき、回収しやすい置き場を整えよう

産業廃棄物の保管場所には、囲い、掲示板、飛散・流出防止などの基準があります。一方で、基準を満たすだけでは、現場で使いやすい置き場になるとは限りません。


廃棄物の種類に合った容器を選び、分別表示を統一し、回収車両が入りやすい動線まで考えることで、安全性と作業効率を高められます。


株式会社金本商会では、産業廃棄物の種類や発生量、保管場所を確認したうえで、現場に合った分別・回収方法をご案内しています。


「現在の保管方法に問題がないか確認したい」「コンテナの種類や回収頻度を見直したい」という段階でも構いません。判断に迷った際は、お気軽にお問い合わせください。


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