皆さん、こんにちは。広島県・山口県を中心に、産業廃棄物の収集運搬から中間処理、RPF化までを一貫して行っている株式会社金本商会です。
工場や倉庫で発生したロール状の廃プラスチックやフィルムについて、「普段依頼している処理業者に断られた」「廃プラスチックなのに、なぜ処理できないのだろう」とお困りではありませんか。
廃プラスチック類に該当するものでも、ロール状に巻かれていると、一般的な廃プラスチックとは異なる扱いが必要になる場合があります。破砕機へ巻き付く可能性があるほか、芯材や金属、液体などが内部に隠れていることもあるためです。
ロール状廃棄物を適切に処理するには、材質だけでなく、形状・芯材・付着物まで確認し、対応できる設備を持つ処理業者へ相談することが重要です。
この記事では、ロール状の廃プラスチックやフィルムが処理困難物になりやすい理由、相談前に確認したい情報、委託先を選ぶ際のポイントを解説します。
■ロール状の廃プラスチック・フィルムとは
ロール状の廃プラスチックやフィルムは、製造業、印刷業、包装関連、物流業など、さまざまな現場から発生します。
代表的なものには、次のような廃棄物があります。
- 包装用フィルムの端材や不良品
- ラミネート加工されたフィルム
- シート状の製造端材
- 使用期限を過ぎたロール製品
- 印刷や加工後に残ったフィルム
- 紙管や樹脂芯に巻かれた廃材
- 金属芯を使用したロール
- 農業や漁業などで使用されたシート類
見た目は似ていても、材質、厚み、付着物、芯材はそれぞれ異なります。「透明なフィルムだから同じ廃プラスチック」とは限らない点に注意が必要です。
■ロール状の廃棄物が処理困難物になりやすい理由
細かく裁断された廃プラスチックと比べ、ロール状の廃棄物は、そのまま処理設備へ投入できないことがあります。
・破砕機へ巻き付く可能性がある
長いフィルムやシートは、破砕機の回転部分へ巻き付き、設備の停止や故障を引き起こす可能性があります。
設備が止まると、巻き付いた廃棄物を人の手で取り除かなければならない場合もあり、作業者の安全にも関わります。そのため、ロール状廃棄物の受入れを制限している処理施設があります。
・内部の材質や異物を確認しにくい
ロールの外側だけを見ても、内部の状態までは分かりません。途中で異なる材質が巻き込まれていたり、金属片や刃物などの異物が入っていたりする可能性もあります。
ロールが何層にも重なっているほど、見た目だけでの判断は難しくなります。
・紙管や金属芯が付いている
フィルム自体は廃プラスチック類でも、中心に紙管や金属芯が付いている場合は、複数の材質を含む廃棄物になります。
芯材を付けたまま処理できるか、取り外しが必要かは、処理施設の設備や受入条件によって異なります。
・油やインクなどが付着している
製造工程や印刷工程から出たフィルムには、油、インク、接着剤、塗料などが付着していることがあります。
付着物の種類や量によっては、通常の廃プラスチックと同じ方法で処理できない場合があります。内容が分からない液体が付着している場合は、自己判断で混ぜないようにしてください。
・大きさや重量によって運搬が難しい
ロールの直径や幅が大きいと、人の手だけでは安全に動かせません。床に置いたロールが転がり、作業者や設備へぶつかる危険もあります。
回収時には、ロールの重量に合ったフォークリフトやクレーン、積み込み可能な車両が必要です。
■処理業者へ相談する前に確認したい情報
ロール状廃棄物の受入可否を確認するには、可能な範囲で状態を整理しておく必要があります。
・フィルムやシートの材質
材質が分かる場合は、製品の仕様書や原材料表示を確認します。単一の樹脂なのか、複数の素材を貼り合わせた複合材なのかも重要です。
材質が分からない場合は、製品名や使用目的、どの工程から発生したものかを処理業者へ伝えてください。
・ロールの幅・直径・長さ
ロールの幅と直径は、運搬や処理設備への投入方法を検討するために必要です。すべてを正確に測れない場合でも、代表的な1本を測っておくと確認しやすくなります。
・1本あたりの重量と本数
重量が分かる場合は、1本あたりの重量と本数を伝えます。重量を量れない場合は、持ち上げられる程度なのか、フォークリフトが必要なのかといった情報でも構いません。
・芯材の種類
紙管、樹脂芯、金属芯など、中心部分の材質を確認します。芯材が取り外せる構造なのか、フィルムと一体になっているのかも伝えましょう。
・汚れや付着物の有無
油、インク、塗料、接着剤、土砂、水分などが付いている場合は、その種類と程度を共有します。
内容物が分からない場合や、危険物が付着している可能性がある場合は、通常の廃プラスチックへ混ぜないでください。
・現在の保管状態
ロールがパレットに載っているのか、床へ直接置かれているのか、屋内・屋外のどちらで保管しているのかを確認します。
回収車両が保管場所まで入れるか、フォークリフトを使えるかといった現場条件も、回収方法を決める材料になります。
■写真で確認してもらう場合の撮影ポイント
問い合わせ時に写真を送る場合は、ロール全体だけでなく、材質や芯材が分かる写真も用意しましょう。
- ロール全体と保管場所が分かる写真
- ロールの断面が分かる写真
- 紙管や金属芯が見える写真
- 表面の材質や厚みが分かる写真
- 汚れや付着物が分かる写真
- ロールの大きさを比較できる写真
- パレットや積み込み場所が分かる写真
一部分だけを撮影すると、全体量や回収条件が分かりません。離れた位置から撮った写真と、状態が分かる接写を組み合わせるのがポイントです。
■自己判断で切断・解体する際の注意点
処理業者に相談する前に、「細かく切れば受け入れてもらえるだろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、設備や知識がない状態でロールを切断・解体することには危険があります。
・ロールが崩れて作業者へ当たる
強く巻かれたフィルムは、固定を外したときに急に広がることがあります。重量のあるロールが転がったり、積み重ねたものが崩れたりすると、大きな事故につながります。
・切断工具によるけがが起こる
厚いフィルムや複合材は、一般的なカッターでは切りにくい場合があります。無理に力を入れると、刃が滑って作業者へ当たる危険があります。
・異物や液体を見落とす
ロールを切断した際に、内部から金属片や液体が出てくる可能性もあります。内容物が分からない状態で、破砕機や切断機へ投入しないでください。
・かえって処理しにくくなる場合がある
異なる材質のロールをまとめて切断すると、材質の判別や分別が難しくなることがあります。
処理業者から切断や芯材の分離を求められていない場合は、まず現状のまま相談し、安全な方法を確認しましょう。
■ロール状廃棄物の処理業者を選ぶポイント
ロール状の廃プラスチックを委託する際は、一般的な廃プラスチックの処理実績だけでなく、処理困難物への対応力を確認しましょう。
・対象品目を扱える許可がある
処理業者の許可証を確認し、委託する廃棄物が許可品目に含まれているかを確認します。収集運搬と処分を別の業者へ委託する場合は、それぞれの許可が必要です。
・ロール状廃棄物に対応できる設備がある
廃プラスチックの処分許可を持っていても、すべての形状を同じように処理できるとは限りません。
長尺物やロール物に対応できる破砕設備があるか、過去に同様の廃棄物を処理した経験があるかを確認しましょう。
・現物を確認して処理方法を提案してくれる
材質や付着物だけで判断せず、ロールの大きさや芯材、保管状態まで確認してくれる業者を選ぶと安心です。
受入可能かどうかだけでなく、分別や保管方法について説明してもらえるかも確認しましょう。
・収集運搬まで相談できる
ロール状廃棄物は、重量や大きさによって積み込み方法が変わります。処分だけでなく、現場からの搬出や車両手配まで相談できれば、複数業者との調整を減らせます。
・処理後の行き先が明確になっている
破砕後にどのような処理を行うのか、再資源化できる可能性があるのかも確認したいポイントです。
適正処理だけでなくリサイクル方法まで説明できる業者であれば、自社の環境対応についても社内外へ説明しやすくなります。
金本商会では、収集運搬から選別・破砕、中間処理、RPF化まで一貫して対応しています。ロール形状の処理困難物についても、現物を確認したうえで処理方法をご提案します。
■金本商会のロール状処理困難物への対応
株式会社金本商会では、ロール形状の廃プラスチックをはじめ、一般的な設備では処理しにくい廃棄物についてもご相談を受け付けています。
廃棄物の材質や大きさ、芯材、付着物を確認し、安全に処理できる方法を検討します。自社で収集運搬から中間処理まで対応しているため、回収車両や積み込み方法についても一つの窓口でご相談いただけます。
ただし、ロール状であればすべて受け入れられるわけではありません。危険物や処理設備へ影響する異物が含まれている場合など、状態によっては受入れが難しいこともあります。
受入可否を正確に判断するため、現物確認や写真による事前確認にご協力ください。
■ロール状廃棄物に関するよくある質問
・材質が分からなくても相談できますか?
材質が分からない場合でも相談できます。製品名、使用目的、発生した工程など、分かる情報をお知らせください。必要に応じて現物を確認します。
・紙管や金属芯が付いたままでも処理できますか?
芯材の種類やロールの状態によって異なります。自己判断で取り外す前に、ロールの断面や芯材が分かる写真をお送りください。
・汚れたフィルムも受け入れてもらえますか?
汚れや付着物の種類によって判断が変わります。油、インク、接着剤、液体などが付いている場合は、その内容と程度を事前にお知らせください。
・数本だけでも回収を依頼できますか?
金本商会では、少量の産業廃棄物についても相談を受け付けています。回収場所やロールの重量、積み込み条件を確認したうえで対応方法をご案内します。
・細かく切ってから依頼した方がよいですか?
処理業者から指示がない状態で切断すると、けがや異物混入につながる可能性があります。まずはロール状のまま相談し、必要な前処理を確認してください。
■処理を断られたロール状廃棄物も、まずは現物確認を
ロール状の廃プラスチックやフィルムは、破砕機へ巻き付く可能性や、内部の材質を確認しにくいことから、処理困難物として扱われる場合があります。
一方、処理設備や受入体制が整った業者であれば、状態を確認したうえで処理できる可能性があります。
相談時には、材質、寸法、重量、芯材、付着物、保管状態などを伝えましょう。分からない情報がある場合でも、写真や現物を見ながら整理できます。
株式会社金本商会では、ロール形状の処理困難物についても、収集運搬から中間処理まで一貫してご相談を承っています。
「ほかの処理業者に断られた」「材質や重量が分からず問い合わせに迷っている」という場合も、まずは現在の状態をお聞かせください。

