RPFの原料とは?種類や特徴を徹底解説!

皆さんこんにちは!中国地方を中心に産業廃棄物の運搬から処分まで一貫して行っている株式会社金本商会です。金本商会では主に工場や建設現場から排出される廃プラスチックや紙、木材などを原料としてRPFを製造しております。


近年、企業側の環境意識が高まり、廃棄物の削減やリサイクルに取り組む動きが活発になっています。その背景には、ESG投資の拡大や、2050年カーボンニュートラル宣言など、環境への取り組みが企業の評価に欠かせなくなってきていることが考えられます。

このような中、廃棄物から製造される燃料「RPF」に注目が集まっています。RPFは、化石燃料の代替として活用することで、CO2排出量の削減につながります。そこで今回は、RPFに使われる原料やその種類についても詳しく見ていきます。


■RPFの原料の種類と特徴


RPFの原料となる廃棄物は、大きく分けて「廃プラスチック類」「紙くず」「木くず」の3種類です。

種別ごとに見ていきましょう。


廃プラスチック

RPFの原料となる廃プラスチックは、主に製造工場から排出されるプラスチックなどです。廃プラスチックは紙くずに比べて熱量が高いという特徴があります。プラスチックの熱量は、紙くずの約1.5倍です。そのため、化石燃料の代替として十分な熱量を発揮することができます。ただし、廃プラスチックは、不純物(塩素系)が多いという課題があり、特に塩素が多いと、ボイラーの腐食やダイオキシンの発生を促進する可能性があります。そのため、RPF製造時には、廃プラスチックの塩素を除去する工程(選別など)が必要となります。
廃プラスチックをRPF原料として処分するメリットとしては、化石燃料の代替によるCO2排出量の削減が見込めることや廃プラスチック由来の環境負荷の低減、産業廃棄物の減量による資源の有効活用といった事が挙げられます。廃プラスチックをRPF化すると脱炭素社会の実現だけでなく企業の印象もよく見られますが、一方で廃プラスチックの処理に関しても課題はあります。廃プラスチックの塩素類を取り除くことが難しいことや塩素類を燃焼させた時に塩素が炭素と結びつくことでダイオキシンを発生させてしまうなどがあります。


・紙くず

RPFの原料となる紙くずは、資源化の困難な紙くずです。紙くずの熱量は一般的な木材と同程度で、化石燃料の代替として十分な熱量を発揮することができます。ただし、紙くずは、マテリアルリサイクルの対象となるため、原料不足のリスクがあります。
紙くずをRPF化するにはメリットもあります。化石燃料の代替によるCO2排出量の削減が見込めることやマテリアルリサイクルの促進による資源の有効活用など紙くずのRPF化は、脱炭素社会の実現や、資源循環型社会の構築に貢献する可能性を秘めています。



・木くず

RPFの原料となる木くずは、主に工場や建設現場、解体工事から出る木材などです。木くずは熱量が高くはありませんが、不純物が少ないため、ボイラーの腐食やダイオキシンの発生を抑えることができます。
さらに木くずは、産業廃棄物として扱われるため、安定供給が可能です。これは、RPFの原料として重要なポイントです。木くずを処分するメリットは資源の有効活用や化石燃料の代替によるCO2排出量の削減と言ったことが挙げられます。




■産業廃棄物のリサイクルが推奨されている理由


近代以降、全世界で産業が発展した事により人々の生活は便利になりましたが、それと引き換えに様々な問題も浮き彫りとなりました。化石燃料をはじめとした資源は埋蔵量が限られているため、代替資源を確保できない限り将来的に枯渇することも懸念材料のひとつです。すべての産業廃棄物を捨てるのではなく、使える物に関してはリサイクルするなど一人一人が環境を意識した取り組みを行う事が大切になります。


■政府の環境意識


2019年6月に開かれたG20によるサミットで採択された大阪ブルー・オーシャン・ビジョンで「2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロ にまで削減することを目指す。」と決められました。国際的に海洋プラスチックゴミの問題が提言されている事からも分かるとおり全世界で環境問題について解決しなければいけない課題として認識されているのです。

環境省は、国立環境研究所や日本RPF工業会加盟企業等と協力し、廃棄物固形燃料の技術仕様に関する国際標準の開発活動に参画中であり、資源化が難しい廃プラスチックを主原料とするRPFが、石炭などの化石燃料に変わる再生資源になりつつあります。

参考


■まとめ


昨今、環境問題が叫ばれている中で、産業廃棄物を固形燃料に変換しているRPFが徐々に注目を集めています。
RPFの原料は主に「廃プラスチック」「紙くず」「木くず」の3種に分かれており、これらを活用することで固形燃料に生まれ変わらせています。また、企業にとっても産業廃棄物をリサイクルすることは費用を軽減するだけではなく、イメージアップにもつながります。
環境省は、今後日本の優れた処理技術を展開することを進めており、リサイクル率を上げるためにも企業だけでなく、一人一人が環境に対して当事者意識を持ち、廃棄物を減らして行く事が重要だと考えられています。


■廃棄物のリサイクルのことなら金本商会にお任せください!


株式会社 金本商会は広島県と山口県を中心に産業廃棄物処理業を行っており、製造から出荷まで一貫して自社の工場で行っています。弊社では、原材料として、廃プラスチック類が80%、紙くず・木くず・繊維くず(古畳)が20%の割合で処理を行っています。また、金本商会は同業他社に比べても処分能力が高いのが特徴です。さらにRPFはボイラー燃焼後の残渣もセメント原料化や路盤材等として再利用が可能です。同業他社のリサイクル率平均が50%~60%なのに対し、金本商会ではリサイクル率が95%を超えています。そのため、県内大手企業との取引や環境に配慮した事業から高く評価され、多くの企業様から信頼を得て、今日まで事業を続けています。信頼できる産業廃棄物処理業者を探している人は、ぜひお問い合わせください。